北名古屋市は行政が中心となり健康快適都市を目指し、待機児童ゼロ施策や児童館・児童クラブの拡充、18歳未満の医療費無償化、保育園・幼稚園の一定額無償化、地域コミュニティを育み、多くの施策のおかげで、国内では本格的な人口減少が謳われる中、堅調に人口増加を続けてきました。
一方、高齢者率は毎年上昇を続けている。2022年度には遂に人口減少を向かえつつあります。このことを、仕方のないことで、何事でもないように捉える方々が大勢いるよ うに思えます。
高齢者率が上がり、生産人口率が下がれば財源は当然減少していく。言うまでもなく、 これまで享受していた、市の標榜でもある「健康で生きがいを持って暮らせるまち」、「豊かな学びと心を育み文化の薫るまち」、「安全・安心で環境にやさしいまち」、「快適で利便性の高いまち」、「魅力的で活力あるまち」、といった美しい街の姿は少しずつ霧中に消えいくのです。
それではいけません。
しかし、誰もが忙しい時代の中で、自分や家族のこと、仕事のことで精一杯。 では、どうすれば街の憂いについて、市民に関心を持ってもらえるのかが問題です。
私が思うに、人は自分の興味のあることに関心を示します。例えば、子供は小川に泳ぐメダカに関心を持ち、母親はスーパーの野菜の価格に関心を持ち、父親は家族を養う為に仕事に関心を持ち、高齢者は健康のことに関心を持ちます。また、企業は業績と従業員や顧客の幸福に関心を抱きます。当然それぞれに万別の関心があるのです。
私たちの住まう北名古屋市には田畑が広がり小川が流れ、ショッピング施設も点在しています。医療機関も充実し、多くの企業もある。他にも文化財や地域に根付いた風土・芸術など多くの関心の種となる、可能性を秘めた資産たくさんあるのです。
さらに、地域の活性化を図ること思えば、これらの関心の種を魅力の花に育てる必要が あります。 私たち青年会議所会員が中心となり、関心ごとを魅力に変える楽しい事業を行うこと、 この楽しさから、特に「働き世代を中心に、住みやすく定住したくなる街づくり」をして いかなければなりません。
そして、これまで以上に市民や産業、教育機関、行政が協働する街づくりを目指し、地域を活性化から明るい豊かな社会を目指し続ける必要があります。