■第11代 理事長
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■スローガン

 「勇往邁進」 〜新しい未来に向けて

■所信

【はじめに】

この街には弥生時代の堤下遺跡などがあり、鎌倉時代の寺社建築物も残っている。昭和日常博物館や旧加藤家住宅など近代の歴史も大切にしている。幹線道路沿いには様々なオブジェが飾られており、街のあちらこちらから文化の薫りも漂ってくる。程よく自然も残っていて住みやすい。名古屋駅から約10分。高速道路や幹線道路が何本も整備され車のアクセスも良い。道を歩けば、挨拶をしてくれるこのハートフルな街を、私は愛して止まない。これまでに、英知を結集し、この街を創ってくださった先人の方々への報恩感謝の念に堪えないのである。

我々が活動する北名古屋青年会議所の礎を記す。

創立宣言文

滾る情熱を持った意気溢れる若き力こそ、幾多の苦難を乗り越え更なる指針を標 榜する我が国の正しき発展に寄与する事ができる唯一の力である。

後世への架け 橋として自らの知性と徳性の研鑽に努め、青年としての重責を全うすべく進取果敢 に邁進し、明るい豊かな社会の実現、そして恒久的な世界平和の実現を企図し、志 操堅固な信条を胸に敢然たる想いで、無二の同志と共に此処に「北名古屋青年会 議所」の創立を宣言する。

初代理事長 小山 雅也

北名古屋青年会議所は、2015年に初代小山雅也理事長のもと、「剛毅果断」~此処に尊き青年会議所の礎を築く~というスローガンを掲げ、この街の更なる「明るい豊かな社会」を目指し、世界平和の実現を目指し、10名のメンバーと共に北名古屋青年会議所は設立されました。

 

【新しい技術を取り込み、ハートフルな街へ】

自分の子供や親、兄弟には、少しでも心身ともに豊かな暮らしを送り続けて欲しい。そう願わない人はいません。遥か昔から、この想いが、繰り返し繰り返され、86,000名も集まり、今の北名古屋が存在します。一時代前、多くの国が更なる物質的な豊かさを求めることで戦争が起き、我が国も多くの悲しみを生み、傷跡を残しました。この物質的な豊かさを求めた戦争を繰り返さない為に、規制はあるものの自由に国や地域の垣根を越えて資源(お金・モノ・人材・情報など)のやり取りできる仕組みがグローバル社会であり自由経済です。しかしヨーロッパ、中東地域では甚だ痛ましくも、土地の占有を求めて争い起こりました。ある意味でグローバル社会も終焉の時を迎えています。大きく分け、民主国家と専制国家が自国に近しい国々を巻き込みながら対立を深め、並行して、自由な経済活動により、土地、資源や企業などを買収し、富める者が更なる富を築き、これまでに無い程の貧富の差が国内外で生まれています。これらの背景にはインターネットの拡充やAGI(汎用人工知能)をはじめとしたハイテク技術向上などが原因であり、便利になりました。同時に人と人関わり方もSNSやメタバースなどWEB上でのコミュニティの確立により変化を続けています。特に若い世代を中心に、直接的な人と人との関わり合いが希薄になることが増えました。これにより情報格差が世代間だけでなく、個々の価値観からなる有様が多様化し、生活の変容が伺えます。これから数年後、何がもたらされるのか、危惧せずにはいられません。我々は、これまで留まることなく遷移してきた世の中をよく理解し、新時代を適切に捉えるリテラシーを育み、そして止まることのないハイテク化を利用しながら経済を動かし、また世代間を超え多様化した個性が協和するコミュニティを育むことで、社会課題を見出し解決していく術を今まで以上に向上させる必要があります。

また、人は人と直接触れ合い活動することで相手を深く理解し、教養が長じ、精神を豊かにします。私たちの住まう北名古屋に、ほどよく残る自然や芸術をはじめとした文化、回想法などに基づく福祉の精神に直接触れ合うこと、現代のハイテクを利用し触れ合うこと、結びつきを大切にすることでハートフルな北名古屋の民度がますます高め、明るく豊かな社会に近づけなければなりません。

生き残る種とは、最も強いものではない

最も知的なものでもない

それは、変化に最も適応したものである

(チャールズ・ダーウィン)

【青年世代がこのまちを守る】

各地で頻発している豪雨、危惧され続けている南海トラフ地震をはじめとする災害など、私たちの前には直接命に係わるかもしれない、社会課題が存在します。細かく言えば、どれだけの市民がハザードマップを知っているでしょうか、河川が氾濫した際に発足される水防団を知っているでしょうか、もし被災した場合、どこに連絡をするのでしょうか。私たちは行政だけでなく学生や自治団体と協議をすることで、世代間を超えた街の防災のありかたを知り、共有及びアップデートをし続けることで街の未来を守らなければなりません。さらにはテクノロジーの発達により生まれる新しい危険(詐欺やいじめ、多すぎる情報や間違った情報の流布など)を高いリテラシーを育み続けることで、恒久的な街の発展に寄与しなければなりません。その為には会員の人財育成が必要不可欠です。会員は自分ではない誰かや、地域や、何かのために未来志向を持ち、会議所として自由闊達に自分の考えをぶつけ合うことで、自分には無い考えを知り、己を磨き、進化し続け、地域を牽引するリーダーへ昇華することも必要です。

【持続可能な街に向けて連携力の向上】

北名古屋市は行政が中心となり健康快適都市を目指し、待機児童ゼロ施策や児童館・児童クラブの拡充、18歳未満の医療費無償化、保育園・幼稚園の一定額無償化、地域コミュニティを育み、多くの施策のおかげで、国内では本格的な人口減少が謳われる中、堅調に人口増加を続けてきました。一方、高齢者率は毎年上昇を続けている。2025年度には遂に人口減少を向かえつつあります。このことを、仕方のないことで、何事でもないように捉える方々が大勢いるように思えます。高齢者率が上がり、生産人口率が下がれば財源は当然減少していく。言うまでもなく、これまで享受していた、市の標榜でもある「健康で生きがいを持って暮らせるまち」、「豊かな学びと心を育み文化の薫るまち」、「安全・安心で環境にやさしいまち」、「快適で利便性の高いまち」、「魅力的で活力あるまち」、といった美しい街の姿は少しずつ霧中に消えいくのです。それではいけません。しかし、誰もが忙しい時代の中で、自分や家族のこと、仕事のことで精一杯。では、どうすれば街の憂いについて、市民に関心を持ってもらえるのかが問題です。私が思うに、人は自分の興味のあることに関心を示します。例えば、子供は小川に泳ぐメダカに関心を持ち、母親はスーパーの野菜の価格に関心を持ち、父親は家族を養う為に仕事に関心を持ち、高齢者は健康のことに関心を持ちます。また、企業は業績と従業員や顧客の幸福に関心を抱きます。当然それぞれに万別の関心があるのです。私たちの住まう北名古屋市には田畑が広がり小川が流れ、ショッピング施設も点在しています。医療機関も充実し、多くの企業もある。他にも文化財や地域に根付いた風土・芸術など多くの関心の種となる、可能性を秘めた資産がたくさんあるのです。さらに、地域の活性化を図ること思えば、これらの関心の種を魅力の花に育てる必要があります。私たち青年会議所会員が中心となり、関心ごとを魅力に変える楽しい事業を行うこと、この楽しさから、特に「働き世代を中心に、住みやすく定住したくなる街づくり」をしていかなければなりません。そして、これまで以上に市民や産業、教育機関、行政が協働する街づくりを目指し、地域を活性化から明るい豊かな社会を目指し続ける必要があります。

【会員の資質向上と拡大について】

青年会議所は、個人としては自己成長を目的とし、組織としては明るい豊かな社会の実現を最大のテーマとしています。メンバー同士が若き情熱を胸に自由闊達に意見を交し合い、自分にはない能力や価値観の折り合いから、個人の心は磨かれ、更には毎年、皆が新しい役割を担うのです。効率的な成果を生み出すことだけが目的ならば、 同じメンバーが慣れた役割を担った方がよい。しかし不慣れな役割を担うことで自己を研鑽し成長する。そして個人の成長に伴い組織も地域も成長していくのです。青年会議所は20歳から入会資格を有し、40歳を定年に卒業します。これは真摯な情熱を結集し、社会貢献することを目的に組織された青年のための団体です。精力的な運動を発信していく為には、豊富な人材を迎えいれることが必要不可欠です。しかし、北名古屋青年会議所はじめ、全国671箇所に存在する青年会議所の会員数は減少を続けています。少子化の影響なのか、若い世代の価値観が青年会議所の意義と相まみいれないのかよく分からない。しかし、私は思う。これまでの我々の運動が十分に理解を得られていないのだと。自分の住む街の、自分が親しくする人の幸福を願わない人はいない。時代時代の、ありとあらゆる課題の解決を目指す青年会議所には無限の可能性があります。

【結びに】

終戦間もない1950年に東京・大阪と並んで、名古屋の地に「日本経済の正しき発展と世界平和の実現にいささかなりとも寄与する処あらんと企図する」と発し、名古屋青年会議所が誕生しました。戦争の傷を背負ったうえ、何もなく、未来予想が不安定の中、先人たちの将来を描く情熱と実行力には、我々の想像を絶するものがあります。未だかつてない速さで世の中の構造変化が起きている現在ではありますが、手法や表現を変化させながら、脈々と先人の志は受け継がれ、子供たちの育成やボランティア、地域の特性を活かした街づくりなど、北名古屋市がより「明るく豊かな社会」に近づくよう、一生懸命に邁進していきたい。また、今日までご支援とご協力を賜った、公益社団法人名古屋青年会議所をはじめ、各地青年会議所。そして、そのメンバー諸氏、先輩諸兄。地域の行政、各種団体の皆様のご支援とご協力のおかげで活動できることを心から感謝します。