【おわりに】
―このまちと共に、これからも―
本年スローガンに選定した「和を以て貴しと為す」という言葉は、聖徳太子の十七条の憲法の第一条に記された有名な言葉である。この言葉を現代的に言えば、「人と人が争うことなく、互いに心を合わせて仲よくすることを最も尊いことだ」という意味になる。一見簡単なことのように思えるが、国家間はもちろん、家族や会社という小さな単位に置いても、これを実行できている人は多くはない。しかしながら、これを実現することこそが、組織や社会におけるもっとも大きな効率化であり、持続的な社会を作り上げるための基盤となると私は強く思う。
北名古屋市は、都市としての利便性と、人と人との温かいつながりが共存するまちである。日々の暮らしの中で、子どもの笑顔に励まされ、地域の人の言葉に支えられながら、「このまちで暮らしてよかった」と思える瞬間がいくつもある。その積み重ねこそが、このまちの温かさを形づくっているのだと強く思う。そのまちをより良くしたいという気持ちは、誰にとってもごく自然なことであり、決して特別なことではない。
私は、今年、市制二十周年という節目を迎える北名古屋市民の一人として、何より自分自身や家族のために、このまちをより良いまちへと育てていくことに力を尽くしたい。まちを良くしていくということは、大きな事業や特別なイベントを行うことだけを指すのではない。誰かのために少しだけ手を動かすこと、あいさつを交わすこと、地域の輪の中に顔を出すこと、そして地域のために自分の時間を使うこと。その何気ない一歩一歩が、まちの未来を少しずつ形づくっていく。私たち青年会議所は、そんな想いを胸に、このまちの一員として活動を続けていく。まちの人々と共に学び、共に考え、共に動くことで、北名古屋市に暮らすことへの誇りを育みながら、未来へとつながるまちづくりを進めていきたい。
最後に、長年にわたり、ご支援とご協力を賜りました公益社団法人名古屋青年会議所をはじめ、各地青年会議所の皆様、そして、先輩諸兄。地域の行政、各種団体の皆様に感謝の意を申し上げると共に、今後も変わらぬご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、私の理事長所信とさせていただきます。一年間よろしくお願いいたします。